イベント
第10回 同志社大学「新ビジネス」フォーラムを開催します!
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2024年01月18日初出
科学とテクノロジーが導く今日の元気と明日の健康
~健康に生きる、元気に生きる、達者に生きる~
すべての人は元気で健康な毎日を暮らし、やがては健やかな老後を過ごせることを望んでいます。今回のフォーラムでは、若い人から高齢者までの「カラダ」に焦点を当て、すべての世代が快活かつ快適に暮らせる社会の実現に向けた、同志社大学の最新の研究や技術についてご紹介します。
講演内容
講演1
「アスリートアイシングや熱中症に有効なマイクロ炭酸アイスバス」
福岡 義之(スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 教授)
アスリートのアイシングや熱中症対策として従来は局所を単に冷却していました。我々は、マイクロバブル炭酸ガスを溶解させた冷水を用いることで、冷却しながら血管は拡張し血流が促進することを見出しました。それによって熱放散による抗炎症と血流による疲労回復作用が両立します。スポーツ科学的エビデンスに裏打ちされたマイクロ炭酸アイスバスは、アスリートの速やかなパフォーマンスの改善や、野外や暑熱下で活動・労働をされる方々の熱中症予防として高い効果を発揮します。本講演では、マイクロ炭酸アイスバスの社会実装に向けてその利用法及び効果について紹介します。
講演2
「超音波照射により生体の抗酸化能を高めて老化関連疾患を予防する」
市川 寛(生命医科学部 医生命システム学科 教授/細胞保護再生システム研究センター センター長)
生体の抗酸化能を高く維持することは、認知症やサルコペニアなどの老化関連疾患の予防に必須です。抗酸化能を高める食品や運動に代わる方法として、生体へ微弱な超音波を照射すると、生体は適度な活性酸素にさらされ、その適応反応として抗酸化能が著しく上昇し、サルコペニアの予防効果を有することを動物実験で明らかにしました。ヒトに対しても血中の抗酸化能上昇を確認しており、老化関連疾患の予防を目的とした最適な照射の条件と装置を開発中です。本講演では、超音波照射の驚くべき抗酸化効果を紹介し、すべての老化関連疾患の予防を可能とする将来の姿を展望します。
講演3
「AIによるビタミンDと認知機能の推定技術」
土屋 誠司(理工学部 インテリジェント情報工学科 教授/人工知能工学研究センター センター長)
長谷川 昇(同志社女子大学 看護学部 看護学科 教授)
認知機能はフレイルの概念にも含まれ、ビタミンDにより維持されることが知られています。しかし、認知度は、熟練者による測定が不可欠であり、また、血清ビタミンD値も採血を伴うため、容易に測定することができません。そこで、AI技術を導入し、容易にこれらの値を予測できるアプリを開発しました。これにより、誰でも簡便に血清ビタミンD値と認知度を把握することが可能となり、フレイル予防に貢献できるものと考えています。本講演では、フレイル対策におけるビタミンDの役割に関する研究成果および認知機能の推定手法とそれに用いるアプリについて紹介します。
講演4
「ロボットは人の運動をやさしく補助できるのか」
横川 隆一(生命医科学部 医工学科 教授)
社会の高齢化に伴い、介護やリハビリのニーズが増加している一方で、それを支える人手が不足しており、こうした現場においては補助ロボットの導入が望まれています。モータ駆動によるロボットが、人それぞれの運動機能に応じて適切にその運動を補助するためには、何が求められるのでしょうか。本講演では、上肢の運動補助ロボットアームおよび歩行の運動補助ロボットの研究結果、さらには介護士による介護動作の運動計測結果を示しながら、運動補助用ロボットの開発の難しさやロボットに求められる介護動作について概説します。
- 第10回 同志社大学「新ビジネス」フォーラム
科学とテクノロジーが導く今日の元気と明日の健康
~健康に生きる、元気に生きる、達者に生きる~
開催日 | 2024年3月7日(木) 13:00~17:00(開場12:30) |
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開催場所 | 同志社大学 東京サテライト・キャンパス 東京都中央区京橋2丁目7番19号 京橋イーストビル3階 |
費用 | 無料 |
参加申込 | お申し込みフォーム |
主催 | 同志社大学 研究開発推進機構 |
後援 | 同志社女子大学学術情報部、関西イノベーションイニシアティブ(KSII)、三井住友銀行、一般社団法人産学連携推進協会、同志社東京校友会 |
お問い合わせ |
リエゾンオフィス(研究開発推進課-京田辺) TEL:0774-65-6223
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